ほくろ除去の手術で傷跡は、どうなりますか?


ほくろ除去の手術をしてみたいと思っているのですが、手術後の傷跡はどうなるのでしょうか?

美容外科等で行われる代表的なほくろの除去方法について、術後の傷跡がどうなるかというお話をします。

ほくろ除去を切除縫合法を使って除去した場合には、除去したほくろの3倍程度の長さの傷跡が残る場合がありますが、ほとんどの場合、お顔のシワに沿って一直線にメスを入れますので、顔のシワと同化してしまえばさほど目立たなくなります。
ほくろ除去をくり抜き法を使った切除をした場合には、ほくろの部位の皮膚を丸くくり抜くために、丸く凹んだニキビ跡のような傷跡が残る場合があります。ほくろの大きさが5ミリを超えるような場合には、この方法を使いますと、傷跡がケロイド化する恐れがあります。
ほくろ除去を電気メスを使用してほくろを除去した場合には、傷が治るまでの期間が短く、凹んだような跡もあまり目立たなくなります。電気メスの方法は、浅く削れば再発の恐れがありますし、深く削ってしまいますと傷がなかなか治らず、跡が残りやすくなります。

ほくろ除去をレーザー治療による場合には、除去の直後は少し凹みが出ますが、くり抜き法ほど出血もありませんし、傷跡も小さくて済みます。大きなほくろの方やケロイド体質の方にはレーザー治療は適していません。そのようなケースでなければ、レーザー治療によるほくろ除去は、治った後が一番綺麗になります。レーザー治療は一定期間をおいて、数回に分けてレーザーを照射するとさらに効果的です。術後の跡はかさぶたのようになる事が多く、新しい皮膚が生成された時点でかさぶたは自然に取れてしまいます。ケガをなさった時のかさぶたの状態と同じような状態です。ですので、かさぶたは無理に取らずに、自然に剥がれるまでガマンしてください。ご注意点としましては、かさぶたが濡れないように、入浴や水仕事の際にはガーゼなどでガードし手いただくと良いかと思います。そして除去後の跡にシミを作らないために、紫外線対策を6ヶ月間は続けるようにしてください。