ほくろ除去で医療用レーザーによる治療とは、どのようなものですか?

ほくろ除去で医療用レーザーによる治療とは、とのお尋ねの方がとても多いのでこのコーナーで判りやすくご紹介します。ほくろの除去にはいろいろな方法がございます。最近では、ご自宅で手軽に行えるようなものもあるようですが、クリニックで行われている除去の方法で、もっとも多く採用されているのが、レーザーを使った治療方法です。

ほくろの除去でレーザーを使用する方法は、安全性と皮膚に対する刺激も少なく、綺麗な仕上がりになることから多くの医療機関で用いられている方法です。レーザー治療によるほくろの除去で代表的なものは、炭酸ガスレーザーとQスイッチヤグレーザーの2つの方法がよく使われる方法です。

CO2レーザーメスとも呼ばれる炭酸ガスレーザーは、比較的小さなほくろや盛上がりのあるほくろなどに主に採られる方法です。除去したいほくろにレーザーを照射することで、ほくろを構成している組織内の水分を蒸散させて、患部を切開していきますが、止血と凝固を同時に行うことで出血はほとんどありません。

通常のメスを用いる切除方法に比べ、術部の周辺組織に与える影響が少なく、皮膚の浅い組織でも切除可能な上に治癒も早く済むのが特徴です。

ほくろの状況や部位にもよりますが、レーザーによる施術後は、傷が治癒するまでには通常7日から10日程です。ほくろを除去した後の術部は紫外線を吸収しますと色素沈着を起こしやすくシミの原因となるために、きちんとした術後ケアがもっとも大切になります。


平らなほくろの除去には、Qスイッチヤグレーザーを使用します。
Qスイッチヤグレーザーは、メラニン色素のある細胞だけに反応し、正常な細胞には影響しないのが特徴です。Qスイッチヤグレーザーは、除去したいほくろの部分だけを効率的に除去することができる方法です。

Qスイッチヤグレーザーは、ほくろ以外にシミやあざの治療にも用いられています。
ほくろの除去の後は、除去した部位が一時的に赤みを帯びたりかさぶたになったりする場合があります。

レーザー治療によるほくろ除去には、皮膚科や美容外科、形成外科などの医療機関でお受けることが可能です。